そして玄関に行き高見沢一家を出迎え、許婚の方の顔を見たわたくしは、


「んなっ!?」


と奇声をこぼし、危うく失神までするところでした。



だって相手は、


「おまえっ・・・!!」


髪の色こそ、違えど、


昨日デパートでぶつかり、


謝りもせずに立ち去った、


忘れもしない金髪の、


あの男だったのですわ――――。