起き上がった兄は、乱れた髪に指を通しながらキッチンへと歩き出す。
冷蔵庫から冷たいミネラルウォーターを取り出し、グラスに注いで口に含むのを眺めてから、私はシャワーへと向かう。
言葉なんて、必要なかった。
余計な言葉なんて、私達にはただの飾りでしかない。
いつ来ても、兄の香りしかしないシャワールームで、私は熱めのお湯を浴びる。
同じシャンプーをつかっても、私からは兄の香りはしない。
いくら、洗い流したってこの罪は一生消えるものではないことも知っている。
近親相姦なんて、どうやっても拭えることの出来ない罪だ。
でも、もう構わない。
どうせ、鶴賀の名を背負っていく女なのだ。
一つぐらい、背負うものが増えたって、どうってこともない。
私は、こんなことぐらい、自分の思うがままに生きたいだけだ。
シャワールームから出てくる頃には、兄は既にジーンズを履いている。
細身のそれは最早部屋着であって、寝るときすら履いていることがある。
でも、私は裸にジーンズだけの兄の姿が好きだった。
「新学期はどうだ」
ベッドの上で、壁にもたれかかっている兄が私にグラスを渡しながら言う。
ミネラルウォーターを口に含むと、喉を通り身体の中が冷たさに浸食されていった。
冷蔵庫から冷たいミネラルウォーターを取り出し、グラスに注いで口に含むのを眺めてから、私はシャワーへと向かう。
言葉なんて、必要なかった。
余計な言葉なんて、私達にはただの飾りでしかない。
いつ来ても、兄の香りしかしないシャワールームで、私は熱めのお湯を浴びる。
同じシャンプーをつかっても、私からは兄の香りはしない。
いくら、洗い流したってこの罪は一生消えるものではないことも知っている。
近親相姦なんて、どうやっても拭えることの出来ない罪だ。
でも、もう構わない。
どうせ、鶴賀の名を背負っていく女なのだ。
一つぐらい、背負うものが増えたって、どうってこともない。
私は、こんなことぐらい、自分の思うがままに生きたいだけだ。
シャワールームから出てくる頃には、兄は既にジーンズを履いている。
細身のそれは最早部屋着であって、寝るときすら履いていることがある。
でも、私は裸にジーンズだけの兄の姿が好きだった。
「新学期はどうだ」
ベッドの上で、壁にもたれかかっている兄が私にグラスを渡しながら言う。
ミネラルウォーターを口に含むと、喉を通り身体の中が冷たさに浸食されていった。



