皇妃候補は麗しく

「私はお前のアクセサリーではない。似合うとはなんだ」

「……」

 怒鳴られて2人は沈黙した。それにベリルは大きく溜息を吐き出す。

「あなたの声、いい声ね」

「何……?」

 彼女は見上げて嬉しそうに微笑んだ。

「やっぱりあなたには勿体ないわ。私に譲りなさい」

「姉上は横暴だ!」

「……」

 こいつら何を聞いてたのだ。

「いい加減にしてくれ」

 ベリルは右手で顔を覆い、深い溜息を吐き出した。