皇妃候補は麗しく

「レオン! 姉の言うことがきけないの!」

「これだけは嫌です!」

 2人はベリルを引っ張り合った。

「……」

 段々と腹が立ってきた。

「いい加減にせんか!」

 勢いよく2人の手を引きはがし、交互に睨み付けた。

「私はお前たちのオモチャではない」

「当り前だ。俺の正室になるんだから」

「あなたは私の側にいればいいのよ」

 ベリルはギロリとレオンを睨むと、ビシッ! と指を差した。

「私がいつ、それを認めた。勝手に決めてもらっては困る」

 そして次にレオナに指を差す。