「ごめん……」

 うつむいて抱きしめていた腕をゆるめる。

「お前の望みは叶えられん」

「うん、解ってる」

 無言でうつむく青年を一瞥し、服を着る。着終わる頃には青年の気分も多少、戻ったのか顔を上げた。

「いつから不死なの?」

「25からだ」

「えと、25ってどれくらい前……ハッ!?」

 それを聞いたら今、彼が何歳が解ってしまう!? 歳を聞くのはなんか怖い!