皇妃候補は麗しく

「……っ」

 ど、どいつもこいつも……私をなんだと思っているのだ!

 痺れるような感覚の中、ベリルは怒りをふつふつとたぎらせていた。

「……はっ」

 ようやく解放されて息を吐き出し、青年を睨み付ける。

「いい加減にせんか」

「ベリルって抱き心地いいね」

 やっぱり無視かこのやろう。

 腹は立つが、まだ回復していないだるい体を起こすのは面倒だ……とベリルは溜息混じりに、青年の我が儘に付き合ってやる事にした。

 心臓の音に目を細めるベリルを静かに抱きしめる。

 しかしふと──