「なんの真似だ」

「折角なんで」

 ベリルの横に寝ころび彼に腕枕をして、ギュッと抱きしめる。

「離せ」

「嫌だ」

 無理矢理、引きはがそうとしたベリルだが悲しそうに見つめるレオンの瞳に、その手を止めた。

 回復するまでは仕方がないとスルーを決め込む。

 しかし、青年は抵抗しなくなった彼をグイと引き寄せた。

「っよせ!」

 制止も虚しく唇を奪われる。

 痛む体で抵抗していたが、深いキスに手に力が入らなくなった。