チェーンメール

だから彼女はとっとと私にメールを送ればよかったのです。

ここまで暴走してしまいましたが、私ならばチェーンメールを消去できます。

何故なら私は…。

…いえ、ここではまず、彼女のケータイからチェーンメールを自分のケータイに送ることにしましょう。

……よし、メールはちゃんと私の所に来ました。

しかしコレは…ヒドイです。

偶然とは言え、起こった不幸な出来事に、溜まりに溜まった人間の負の感情が、メール自身に宿ってしまっています。

まさかここまでとは…!

コレでは本当に、このメールを受け取った人間は必ず不幸になってしまいます。

私はしばらく考えた後、頭の中に浮かんだ一人の人物に、メールを送ることにしました。

何の説明文も付けませんでしたけど、彼女なら何も言わずに消去してくれるハズです。

私はメールを送った後、思わず手を合わせました。

「ゴメンなさい、マカ」