「ごめん」 雛野がオレを見る。 ああ、そんな瞳で見ないでくれ。 罪悪感が胸にこみ上げる。 オレは人から吸う新鮮な血の味を覚えてしまった。 もう、吸わずに我慢するなんてことはできない。 吸血鬼だという秘密がバレないようにするには、雛野以外の血を吸うわけにもいかず…。 これからは雛野の協力が必要だった。 死と隣り合わせのその行為がどんなに残酷なことなのかわかりながらも、 オレは彼女に言うしかなかった。 「雛野が元気になったら、また血をもらうと思うから」