人の血を吸う化け物? 『吸血鬼』 その言葉が、頭の中をぐるぐると回ってる。 …まさか。 そんな。 そんなこと、あるわけない。 そう思いながらも、ようやく解放された唇からこぼれたのは、問いかけの言葉。 「あ、あたしの、血を…吸った?」 神藤くんは何も言わずに、うなずいた。 あたしは力が抜けて、その場に座り込む。 席から離れて、あたしの横に膝をついた神藤くんは身をかがめた。 首筋を撫でられる。 怖さとは違った意味で、ゾクッとくる。