あの程度のゴミ虫にやられると思われていたなら心外だ。
思わず、頼兎を睨むと、「いや・・・」とたじろがれてしまった。
ボクいま、そんなに怖い顔したっけか??
「・・・・・・え~と・・・??」
戸惑うように、部屋を見回す頼兎はソファーに座る波狼に目を止めた。
狼耳と特徴的な緑色の髪が視界に入ったらしい。
「・・・・・・何。」
「・・・・なんでもないっす。」
ムスッとした顔で、振り返った波狼に頼兎はタジタジと後ずさる。
「はろ、そんな怖い顔してたら兎ちゃんが怖がるだろ。」
「誰が、はろだ。波狼だって言ってんだろ。」
「兎じゃねーし。頼兎だ。」
「・・・うん。君たち多分、似た者同士だよ。」
「「ふんっ。」」
何と言うか・・・・。からかいがいがあるよね、君達。
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