何だか楽しくなって、ボクは口角を吊り上げた。 ボクにとって良いものであれ悪いものであれ、何かが進み出すのは間違いない。 それは欠けてたパズルのピースを見つけたときの感動にも似ていて、ボクは尻尾をぶんぶんと振り回した。 喜びで高まった体を軽く解して、ボクは深呼吸する。 気配を完璧に消しつつ、動きは迅速に。 「かくれんぼみたいだ。」 ふふっ・・・と小さく笑って、ボクは地面を蹴って空に身を踊らせた。 .