Memory's Piece


ニンマリ笑って波狼の背中に跳び付いたボクが、「お前も似合ってるよ??」と狼耳を弄んでやると鬱陶しげに振り落とされてしまった。


「狼男も似合ってるけど、なんか物足りないよねぇ??
やっぱハロもスカートにすればよかったねー」

「ハロじゃねぇ。しかもスカートは頼兎が似合うからいい。
俺は狼男で充分。」


「またまたぁ、照れちゃってぇ。
本当は着てみたいんだろ?ほれほれ!前着た時も似合ってたし~」


「断る!!」


「いやぁ~、実はハロのボクチョイスな服も用意してるんだけど・・・・」


断固拒否!!と言わんばかりにボクから離れようとする波狼に紙バックを押しつけようとすると迷惑千万といった顔でヒョイッと逃げられてしまった。

「これも絶対似合うのに~」と頬を膨らませて言ったら、「五月蠅い!」と怒鳴られてしまった。

耳が赤いのは昔着せられた不思議の国のアリスちゃんを思い出したからかもしれない。

あれを着せた後の波狼はしばらく怒って寄りつかせてくれなかったのだから、相当恥ずかしかったのだろう。


「波狼さんと俺のチョイス、明らかに差がありまくりだろ!?」


「うーん、やっぱり頼兎、似合うよ!」


「なんで俺だけこうなるんだよ!!!」

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