Memory's Piece


寸前のところで見損ねたスカートの下の秘境に思いをはせながら何度か手を伸ばしてみるが全て頼兎の手によって阻まれてしまう。

チッと小さく舌打ちをすると、見かねたらしい波狼がいさめるようにボクの手首を取った。


「まぁ・・・・・見事にやり過ぎだ、魅稀」


「ボクの邪魔するの??ハロ。」


「仮にも、似合ってるからまだいいが、男にスカートなんて・・・・・・」


冷たい視線を送ると、真剣な顔で波狼がポツリと囁いた。

一瞬、救いの手かと錯覚した頼兎がガーンッと顔を即座に青くする。

わざとだったら頼兎も怒りようがあるのだろうが、波狼は何処まで行っても素だ。

悪気があっての発言ではないと分かっているからか頼兎は鯉のように口をパクパクさせながら沈黙している。

「えー、いいじゃん!
それとも何?ハロはボクのセレクトが不服か?
ハロもスカートでよかったんだぞ?うん?」


「いや、俺は別にいい。
男子でスカートが似合うのは頼兎ぐらいだし。
・・・いや、うん。魅稀が楽しんでるならもう良い。」


冷淡にそう告げると、波狼はあきれ果てたように空を見上げ、首を振った。

ボクの機嫌が悪くなるのを恐れたのかはたまた、ボクを説得するのを諦めたのか。

・・・・多分後者だろう。

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