Memory's Piece


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かっこいい狼男服に着替えた波狼と可愛らしい魔女っ子衣装に身を包んだ頼兎が衣装屋から出てきたのは絶叫が響いた少し後だった。


「よっ、頼兎・・・・・・!
さっ、最高!!超似合ってる!!」


「ふざけんな!
つーかコレ、明らかな嫌がらせだろ!?」


「ちょ、マジお腹痛い!
凄いウケる!ヤバイヤバイ!」


「黙れ!見るな!
そして写真を取るなァァァァァ!!!」


右手に携帯、左手にビデオカメラを握り嬉々として撮りながら、ボクは大爆笑した。

桃亜姉もクスクスと微笑している。

顔を真っ赤にしてボクに怒鳴る頼兎は、カメラを奪い取ろうと躍起になって手を伸ばしてくる。

そんなに嫌なら素直に着替えて来なきゃいいのにと思う反面、素直に着替えて出てきた頼兎が面白くてたまらない。


「明らかに確信犯だろ!?
嫌がらせの為だけにワゴンの中から選んだんだろ!?クソ、何なんだよ!」


「大丈夫大丈夫!
ぶっ、・・・・・ににに、似合って・・・・・・あっははははははは!」


「黙れェェェェェい!
それ以上笑うな!そして写真をとるな!」


かなりキレ気味に腕を伸ばしてくるのから避けつつ、ボクはひたすらにシャッターを切る。

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