Memory's Piece


「じゃあ、『あーくん』にしましょう」


「「なんで!?」」


こういう時に限って、頼兎とハモってしまう。あー。キモ。

桃亜姉があだ名をつける時、大抵はすごく分かりやすいんだけど今回は謎だ。


「桃亜姉、なんで『あーくん』??」


こっそり桃亜姉に聞いてみると「だって髪の毛赤いでしょ?」と返事が返ってきた。

前髪を赤く染めている頼兎の前髪から「あーくん」にしたらしいと分かり、ボクはプッと吹きだした。

いつものごとく、桃亜節炸裂だ。


「もう、桃亜姉ったら・・・・」


強引ではない優しい桃亜姉のペースに乗せられっぱなしな自分が嫌ではなくて、ボクはクスクスと笑った。