何故か遠い目で何処かを見ている頼兎から目をそらして桃亜姉を振り返ると
「ねぇねぇ、みーちゃん。この人だぁれ??」
と、今さらのように桃亜姉が聞いてきた。
聞きたくてしょうがなかったんだろう。目が好奇心でキラキラと輝いている。
「あー・・・。これは、呟きシ」
「頼兎だボケ」
即座に否定された。冗談なのに。
桃亜姉は、ボクと頼兎がにらみ合ってるのを微笑ましげに眺めながら
「頼兎君っていうのね。・・うーん。あ、でも『うーくん』だと被っちゃうわ。じゃあ・・・そうねぇ・・・。」
「可愛いあだ名」を決めようと顎に手を当ててる桃亜姉。
ボクは慣れてるから無反応だったけど頼兎は引っかかったらしい。
「・・・・・・・・・・・『うーくん』って誰?」
ボソリと呟かれた疑問をボクはスルーした。武士の情けだ。
桃亜姉は可愛いあだ名を考えるのに集中しすぎて頼兎の疑問は聞こえていないらしい。
うーんとこめかみに指を当てて考えていた桃亜姉は
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