やんわりとした口調で頼兎に言い聞かせた桃亜姉は、「でも、みーちゃんが手加減してくれてよかったわね。」と苦笑ではない笑みを深めた。
「ちょ、桃亜姉。ボク、触られるのは嫌じゃないよ?ただ、いきなり接触してきたから驚いただけ・・・・」
言い訳がましく言ってみたけど桃亜姉が信用していないのは火を見るより明らかだった。
「分かってるわよ」と優しいまなざしで見られるのがいたたまれなくて、腰に手を当てて当てつけに頼兎を睨みつけた。
ぜーんぶコイツのせいだと思っておけばボクの心も少しだけ軽くなる。
ま、思いっきり八つ当たりなんだけど。
しばらく停止してから、はぁ・・・・と心の底から溜息をつく。
ボクのトラウマに頼兎たちを巻き込むのは筋違いだ。
「いきなり抱きつかれたら、誰でもあんな態度とるっつーの」
軽く警告して手を伸ばすと驚いたような顔で見つめられた。
なんだその顔は。もっかいぶっ飛ばすぞ。・・・と物騒な考えが頭をよぎった瞬間に
「・・・・・すまん」
と謝られた。
まぁまぁ殊勝な謝り方だったからよしとしてやろう。
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