Memory's Piece


ボク的にはもう、どっちでもいいよ。って感じだ。


「ありがと月夜見。もういいよ。」


少々不満げに光を反射する月夜見を消して、振り返り桃亜姉に大丈夫か尋ねると弱々しくニコリと微笑まれた。


「疲れた?」


「ちょっとだけね。」


そんな当たり障りのない会話を交わしながら、疎らになり始めた人ごみから抜けようとすると突然抱きつかれた。

否、抱きつくというよりは体当たりと言った方がいいほどの衝撃だ。

一瞬、消した月夜見を条件反射で召喚しようとしたが嗅ぎ覚えのある匂いに理性が反射にストップをかけた。

反射と理性が同時にアクセルとブレーキを思い切り踏んだせいで体がガッツリ硬直する。

思考停止。誰だこれ。と考える余裕もない。


「・・・・・・・・・・・・魅稀?」


名前を呼ばれても、相手が誰だか把握出来ない。

それほどに大混乱だ。


「みーちゃんが男の人に人に触られても大人しい・・・・・・!!」


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