赤い糸のようにプツリと傷口が浮かび上がり血の球がポツリと地面に落ちた。
男たちの目の色が変わり、ボクを恐ろしい物でも見るかのような色に変わる。
「みーちゃん、落ち着いて?私は・・・大丈夫よ」
「痛い目を見たくないなら、………早く帰れ!!」
殺気を漂わせながら桃亜姉を一歩下がらせる。
あまり覇気がない声でそう言われても信用する気は毛頭ない。
むしろ、こんなに桃亜姉を疲れさせた相手には腹立ちしか感じない。
心配そうな桃亜姉の顔が瞬間、視界に入ったけど気付かなかったふりをしてボクは月夜見のついた腕を振った。
わずかについた血が地面に飛び散る。
「言っとくけど手加減しないよ。死にたいと思いたくなるほどの苦痛を感じるか、今すぐにボクの前から消えるかのどっちかだ。」
どちらにしろ、気分的にはよろしくない。
前者の場合、桃亜姉に後々怒られるのは必須だ。
桃亜姉はボクが血に汚れるのが嫌らしい。ボクはもう汚れきっているのに。
んで、後者はボクの気分が晴れないっていうね。
イライラしつつどすの効いた声で脅すと、男たちは一瞬目を見合わせた後競い合うようにして去っていった。
力の差に気付いたのか、はたまた観衆の視線が痛くなったのか。
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