Memory's Piece


冷たく言い放っても、男たちはウヘウヘ馬鹿みたいな笑い声を出しながらゆっくりと間近まで迫ってくる。

気持ち悪い。きもちわるい。キモチワルイ。

昔みた光景と被る。迫ってくる男たちが全て「アイツ」の顔に見えてしょうがない。


「だから止めろってば!」


目がギラリと光る。あの感覚が近づいてきているのが分かる。

桃亜姉が心配そうにボクのスカートの裾をクイクイと引っ張っているのが分かって、ボクは静かに深呼吸する。

落ち着け、落ち着け。こんな奴ら相手に変化する必要なんてない。大丈夫。

呪文のように心の中で呟きながらボクは桃亜姉に大丈夫と目線を送った。


「消えて。今すぐ。」


「あ゙ぁ?お前になんか聞いてねぇよ!」


「桃亜姉に触れるなって言ってんだろ!!」


「邪魔だ、どいてろ!」


怒りと気持ち悪さにふるふる体を震わせながら静かに言うと、何を思ったのか調子に乗った男の一人が桃亜姉に手を伸ばす。

一瞬フラッシュバックの映像と重なった男の手に寒気を感じながらバシンッと勢いよくはじき返して


「桃亜姉に触れるな、ゲス共!」


月夜見を一瞬で召喚して、一線して小さな傷を男の腕に作ってやる。

.