あまえるように桃亜姉の膝に頬を額をこすりつけても、桃亜姉は嫌がるそぶりも見せずにボクの猫耳を優しく弄ぶ。


「・・・独りは怖いよ・・・。」


波狼も頼兎も、気に入ってる。

でも、だからこそ好きになりたくない。これ以上気に入ってしまうのが怖い。

独りぼっちの怖さを知っているのは、周りの温もりを知っているからだ。

それがどんなに儚く、優しいものであるかを。

ぎゅぅ~~っと桃亜姉の腰を抱きしめていると


「じゃあ、一緒にいこっか。」


と桃亜姉がボクの頭をポンッと叩いた。


「はっ!?」


「独りが嫌なのは私も分かるもの。でも一緒に行けば怖くないわ。私はみーちゃんを絶対に裏切らないから怖くないでしょ??」


ごく当たり前なことだと言わんばかりに「ね??」と覗き込んでくる姉に「いやいやいやいや」と言わんばかりにボクは首を振った。


「・・・私と一緒は嫌??」


「違うよ!!違うけど・・・桃亜姉、ここから出てもいいの・・・・??」

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