鞘に収まった二刀を撫でながら、俺は「頼兎」と呼んだ。 もの言いたげに俺を見ていた頼兎は俺の真剣な声に「なんですか?」と疑問符を飛ばしてくる。 「何があっても全力で生き残れよ。」 「は・・・??」 俺は腰に刀を佩きながら、立ち上がるポカンとした顔で見上げる頼兎の頭を俺はポンポンと軽くあやすように叩いてやったのだった。 .