――――――


『ヴェネット…私…あなたの事がっ…』



――キーンッ!!



わぁぁぁ……



大勢の人間の歓声と剣と剣がこすれ合う音…



そんな雰囲気の中で俺は…あなたの事ばかり考えてしまう…



「どうしたっ!そんなもんかっ?」



意地の悪い笑みを浮かべながら必死で剣を振る男…



腕は大した事はないが口は達者だ。



「あまり呆気なく負けてくれるなよ。盛り上がらないからな…」



――ギリギリ…



剣と剣がこすれあい火花が散っている…



剣を交えたまま、尚も男は話し続ける…