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あのパーティーから数日がたっていた。



でも…私は今だにちゃんとヴェネットと話をしていない。



普通にしなきゃ、そう思っているのに…



彼を見ると…胸が…モヤモヤする。



気を紛らわせようと部屋で読書をしているとコンコンとノックの音が聞こえた。



(ヴェネット…じゃないといいな…)



私はドアの向こうにいる人物に向かって声をかけた。



「どなた…?」



すると、ドアの奥から聞こえてきた声は意外な人物のものだった。



「私だ。入っても大丈夫か?」

「お父様ッ?」



私は急いでドアの前に行き扉を開けた。