キライではない。それは素直にそう思える。

向けられる好意は、とても優しくて温かい。

最近のコイツの表情は以前と比べて、とても柔らかくなった。

生活態度も真面目になったし、昔付き合ってたヤツらともキッパリ縁を切ったらしい。

それはまあ…良いんだけどさ。

「ねぇ、どう?」

「えっ?」

「サンドイッチの味! 頑張ったんだけど?」

そう言ってハムサンドをオレの口に押し込んできた。