愛華の手の先にはもう誰の手も繋がれていない。 「先生…」 「ありがとう、愛華さん」 二人とも床にヘタレ込み座っていた。 助かったのだ。 「おばあちゃんに貰った御守りに助けられました」 と、疲れきった笑顔で愛華は云う。 咄嗟にポケットにある御守りを紗絵子を掴む何かに投げつけたのだった。 事実、効果があるかは賭けだった。 けれども、結果が全てものを言う。 「お祖母さんに感謝しなくちゃね」 紗絵子は立ち上がると、愛華に手を差し出した。