…ところがそのピエロを見た者は、殺されるらしい。

ピエロは草刈鎌を両手に持っており、見た者を襲い掛かるという。

その話を警察に勤めている父から聞いた時、全身に悪寒が走った。

薄気味悪いっ…!

しかし警察がいくら巡回しても、ピエロは見つからない。

とび抜けた運動神経を持っているらしく、見かけても素早い動きに誰も追いつけない。

物騒なことが続く中、街にはサーカス団が訪れた。

あまりのタイミングのよさに、警察は目をつけた。

ところがそのサーカス団には、ピエロという存在はいなかった。

団員達もいないことを説明し、ここに来る前の地域にも確認は取れたらしい。