「植村 椎。大君とは幼なじみ。これからよろしくね。」 再び歓声があがる中。 椎は教室を静めるように声をあげた。 「そんで、何かと噂の女の子って、だ「椎!」 椅子をガタッと音を立てたのはあたしの席の前の人。 また。 感情的になった。 喧嘩の日からやっぱり変だ。 「……終わったなら席つけってば。」 そしてすぐもとに戻るのも。 あの日から。