いつものように先生は玄関の前まで送ってくれた。 『じゃあ…ありがと…。楽しかった…。』 繋がれていた手が離れる。 『もう…本当にダメなのか…?』 視点を先生に移すと震えてる先生がいた…。 ……先生…。 『うん…。もう決めたことだから。』 『そっか…でもこの先俺は…いずみしか愛せないから…』 私だって先生しか好きになれない… その言葉を飲み込んだ。 『じゃあ…バイバイ…。』 最後に先生を目に焼き付けてドアを閉めた。