凛音はリクレの背中に乗ると、背中の毛をぎゅっと掴んだ。




その後、一気に空まで舞い上がった。




「わ…ぁっ!」



―――すごい、すごいわ!




クルクルと空を舞うその姿を見た男は走り出した。




「アル様…!!アル様にお伝えしなくては!!」



―――やっと見つけた!アクア姫の生まれ変わりを!!




凛音はそんな男の存在に気がつかず、空を飛んでいることにただ喜んでいた。