水はやがて津波のように凜音達を包み込む。 「…凜音!!」 ───リオン…? リオンの声がして目を開けると凜音は、高いところからリオンを見下ろした。 水の中だとわかるのにそう時間はかからなかった。 水に包み込まれたのは凜音だけだった。 「凜音ぇぇえぇ!!!!!」 水に飲み込まれ、だんだんとリオンの声が遠くなっていった。