− 空の表紙 −



私の描く 空は
もう 汚れていて

白い雲が 流れても
すべて 灰色のまま



あなたを思う時だけ
涙が あふれて

まだ"心"があるんだと
初めて  気付いた


"何もいらないから'と
初めて 祈った



破れてしまった
空の表紙を開くと

挿絵の塔に 私がいる


破れてしまった
空の表紙を開くと

挿絵の塔に 私が いる−