そんな事をしていた時。 こっちが気付いたのに、気付かない訳はない。 「あっ!里菜チャン!!」 ついに、大地が里菜に気付いた。 ビクッ 里菜にとっての大地の最後の記憶は、大学でだ。 どうしても恐かった記憶が残っていて、身体が反応してしまった。 大地もそれを見逃さなかった。 「ほんとごめんっ!!」 いきなりすぎる展開に、いまいちついていけない。 大地は、里菜の前までくると、一回頭をさげて謝り、それから顔の前で手を合わせた。 今、里菜の目の前にいるのは、よく一緒に遊んでいた頃の大地だった。