「どうした?」 海が尋ねると古賀が俺を見る。 「華原君、今日最後まで残ってもらえる?」 「……何で」 問えば、古賀はゆっくりと伝えた。 「結衣から、話があるの」 言葉と共に柔らかい風が通り抜けて…… 強く、俺の胸をギュッと締め付けた──‥