「彼処に置いてあるパンと牛乳。誰が持って来たと思うでしょうか?」 見るとそこには、無造作に でも何だか優しさが溢れ出しそうな 優しい空気があった。 ちょこんと置かれたパンと牛乳は 恥ずかしそうに私を見ていた。 「……澤田?」 先生はまた笑って、私に食べる様に急かした。 「澤田先生、あぁ見えて一番生徒思いで、学校が大好きな先生だと思うの。」 「……」 「特にあなた見たいな生徒は、ほっとけないタイプね。きっと。」