「立てるか」 サスティンは先程のイエロバードの勢いのまま立たないレオルに手を差し伸べた。 さっきエセルがまた杖を変換させようとした時、なぜかフェリアが制したのが見えた。一体何だ? レオルは南へと消えていったアイナをいつまでも見て、俯いていた。 "立たない"のではない。 "立てない"んだ。 サスティンは悲しそうにレオルを見つめた。