「ディルクどきなさい!!」 ネムは自分の後ろに魔方陣を仕掛けていた。 「回復の呪文をかけてあるから早くこの中に入って!」 ネムの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。 実際、ネム自身が見る景色は歪んでいた。 文字通り、涙で前が見えなくなっている。