まもりねこ。


「ディルクどきなさい!!」



 ネムは自分の後ろに魔方陣を仕掛けていた。


「回復の呪文をかけてあるから早くこの中に入って!」



 ネムの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。


 実際、ネム自身が見る景色は歪んでいた。


 文字通り、涙で前が見えなくなっている。