…何かの冗談?

思わず周囲をキョロキョロ見回す。仲間らしき者達はいない。

「あの…オレ、男なんですけど」

「わっ分かってる! けど、キミが良いんだ! あのコンビニで見かけた時から気になってて…!」

…あそこのコンビニは駅近くにあるせいか、学生が良く利用する。

その中の一人なんだろうが…何て言えばいいんだろう?

「えーっとですね…」

でもとりあえずは何か言わないと、間が持たない。

「あっ、そうだ!」

…人の話を聞かない人だ。

「コレっ!」

ズイッと袋を差し出してくれた。