避けようとして、気付いた。

声をかけてきたのは他校の男子生徒。

彼はココのコンビニの袋を持っていた。その中には…オレが食べたかった『焼きスイートポテト』がいっぱい…。

「ちょっと話しがあるんだけど…。きっ聞いてくれたら、コレ全部あげるから!」

そう言って彼は真っ赤な顔で、袋を差し出してきた。

「…はあ」

とりあえず、敵意は無さそうだ。

彼に付いて行くと、コンビニのすぐ裏にある公園に来た。

人気はあまりない。

彼は振り返るなり、夕闇でも分かるぐらい真っ赤な顔で言った。

「すっ好きです! 付き合ってください!」

「………はい?」