私は気づいちゃいけないことに気づいてしまったのかもしれない。
カワサキは、私のことを呼び捨てにする。
ミナミさんのことは、ちゃんと「南さん」って呼ぶのに。
私はダイキくんやタチバナさんと同レベルなんだ、カワサキの中では。
つまり……、女として見てもらえてない、と思う。
『そんなことないと思うけどな?』
私は浩実に思いの丈を話した。
この話は、ダイキくんには聞かせたくない。
電話に向かって思わずため息を漏らす。
「私なんて結局、カワサキにとってはただの後輩なんだよね。」
『そうかな?親しさの表れじゃないの?』
「でも……最近、話してもない。」
『何で?家まで行ったんでしょ?』
確かに、行ったよ、木枯らしが吹き荒れる中。
「でもさ、あの日からほとんど話してないんだよ?話しても、事務的な話ばっかり。」
『忙しかったんだよ、お互い。』
「ミナミさんはずっとカワサキと話してる。私は席も遠いし。」
『南さんは南さん、若菜は若菜でしょ?自信持って!』
「自信なんてないよ、全然。」
私はまた、ため息を吐いた。
カワサキは、私のことを呼び捨てにする。
ミナミさんのことは、ちゃんと「南さん」って呼ぶのに。
私はダイキくんやタチバナさんと同レベルなんだ、カワサキの中では。
つまり……、女として見てもらえてない、と思う。
『そんなことないと思うけどな?』
私は浩実に思いの丈を話した。
この話は、ダイキくんには聞かせたくない。
電話に向かって思わずため息を漏らす。
「私なんて結局、カワサキにとってはただの後輩なんだよね。」
『そうかな?親しさの表れじゃないの?』
「でも……最近、話してもない。」
『何で?家まで行ったんでしょ?』
確かに、行ったよ、木枯らしが吹き荒れる中。
「でもさ、あの日からほとんど話してないんだよ?話しても、事務的な話ばっかり。」
『忙しかったんだよ、お互い。』
「ミナミさんはずっとカワサキと話してる。私は席も遠いし。」
『南さんは南さん、若菜は若菜でしょ?自信持って!』
「自信なんてないよ、全然。」
私はまた、ため息を吐いた。