「……」


「お前、船長に生意気言ってんじゃねーよ」



先程の男達の中では
偉い人だと思ったが
船長ではないらしい、
茶髪の男が怒鳴った。



「…まぁいい。お前は高値で売れる。スカイブルーの美しい髪に瞳、人間離れした容姿…お前を欲しいという人間は世界中に沢山いるだろうな」



そう目を細めて
淡々と喋る船長男(←命名)。



わたし、売られてしまうの?

それを想像して
ブルッと身震いした。



「…そう思ったが、俺の女として置いておくのも悪くない。お前を手放すのは惜しいからなぁ」