「うん、そうだよー」


「何故だか、メルは知っているの?」


「あーー…う、うーんと」



メルは知っているんだろう。

だけど、言葉を濁す
その様はかなりじれったい。



「うーん。リリーなら、いっか」


「……え?」


「その代わり、ボクが言ったってレオンに言わないでね?」


「う、うん!!わかった。約束する」



そう言うと、メルはぽつりぽつりと語ってゆく。







第五章終