「あんたには関係ない。あんたみたいな野次馬野郎にしゃべる価値もない」 男はちょっとだけ眉間にシワを寄せて、その冷たい眼差しで私を見据えた。 『あぁ、そうだよな。俺には全く関係ない』 やっとわかったかッ! この野次馬野郎めッ! 「わかったんなら返してよッ!」 『でもな、この屋上で自殺するなら話は別だ』 は? 「何でよッ!?屋上は公共の場よッ! あんたの場所じゃない! あんたには私の邪魔する権利なんかない」