コンクリの濡れ方からして、降り始めてから、だいぶたっている。 柚希なんてびちょびちょじゃねぇか……。 なんで起きねぇんだか……。 人間じゃねぇな。 この状態でも起きねぇ柚希にちょっと呆れながら、柚希を担いで地学部の部室に一旦避難した。 担いだ柚希は驚くほど軽くて、拒食症なんじゃねぇかってちょっと心配になった。 部室に入って柚希を壁によっかからせると、俺はなんか拭くものを探した。