だから私は少しずつ言葉をつむぎ始めた。




他の人からしたらなんでもないことなのかもしんない。



でも私にとっては大きな事件で、その辛さから話してることが全然まとめられてなかった。



言ってることが支離滅裂で、話してる私でさえ意味わかんない話しなのに、成田は“うんうん”と頷きながら最後まできちんと話しを聞いてくれた。



最後の方なんて、泣いてたから何言ってるのか全然分からなかった筈なのに、話終わった私を抱きしめて、落ち着くまで背中を擦ってくれた。


その温もりに安心した私は、深い闇に堕ちていった。