「〜♪〜♪〜♪『うるさいッ!』」



あ……、人が出てきた。いや、正確には出てきた訳じゃない。



声はするものの、姿が見えない。


つか、誰か居たのかよ………。


恥ッッッッッず!!



人生最後の歌だけあって熱唱してたから尚更恥ずかしい。




ん!?……人生最後……?



……ならさぁ、恥は掻き捨てってことで!


私は声の人を無視して、もう一度サビ直前から歌いだした。