抱きしめられてる!? 意識した瞬間、急に恥ずかしくなってガラにもなく、すごい勢いで照れてしまった。 「ヤッ!!放してよッ!!」 『柚希が俺の話を、おとなしく最後まで聞くって約束するなら放してやる』 「き、聞くから放してよッ!」 これ以上くっついてると、心臓の音が成田に聞こえちゃいそうで、私はかなり焦って返事をした。 成田は私を屋上のもっと上のところに連れていき、ベンチに座った。