「おぉ、そうか。いろいろ聞いて悪かったな



全く何処に行ったんだよ……。明日は絶対捕まえるし。



俺は仕方なく、一人で屋上に行った。



「遅かったじゃーん」



屋上の入口には葵が座っていて、ニヤニヤと嫌な笑みを口元に浮かべていた。


「お前何やってんだよ……」



「んー?柚ちゃん見に来た」


「柚希は見せ物じゃねぇし」


「わかってるよー。そうやって断るからいきなり押し掛けたんだろー?
で、何処にいんの?」