成田がちらつかせているもの……

あーッ!!


私の稚拙な文章で綴った遺書!!



私は成田の方まで駆け寄って、返してもらおうと掴み掛かった。



でも所詮私は女。


男の成田にかなう筈がない。



私が全力で掴み掛かったのに成田の腕一本で押さえられてしまった。



ポカポカと成田の胸を叩いていると、いつの間にか成田に後ろから手を押さえられ、後ろから抱きしめられたような体制になってしまった。